ジャカルタ近郊に残るインドネシアの美しい自然を楽しむジャカルタ歩く会（ＪＷＣ）は４月１０日、西ジャワ州プンチャックで、178回目のウォークを行った。今回は歩く会19周年の記念ウォークで、過去2番目に多い140人が参加。歩いた後には、集合場所で、バーベキューや子どもたちを集めてスイカ割りもおこなわれた。
断食に入って間もない週末ということもあり、ジャカルタからプンチャックまでの道は渋滞もなく快適。参加者は予定時刻より早めに集合完了。８時にロングコース参加者が、そのあとに続いてミドルコース、そして最後にショートコースの参加者がそれぞれ出発した。最初の1時間は登りの道が続く。
ショートコースは、家族連れ、子どもの姿も多く、途中での写真撮影、後方グループはゆっくりとしたペース。日差しはこの時期らしく程々ではあったが、緑の茶畑の丘陵地帯を抜けて延々と続く登り道の中、皆がだんだんと静かになってくる。
ロング、ミドルコースは、少し早めのペースで登り道をすすむ。丘の上から。タマンサファリのパンダ小屋が見えた。ロングコースのクライマックスはアジサイ畑。直近でも雨が残る日々でぬかるみができ足場の悪い道もあった。しかし、丘にあがると淡い紫、青色、ピンク色のアジサイが一面にさく。参加者は自然の美しさを堪能した。戻りは、平坦な道から徐々に下りへ。風が気持ちよく頬をなでる。
先発したロング、ミドルコースの参加者もアジサイを通過あたりで合流したが、その途端に小雨がパラついてきた。やがて帰り道で先行しているショートコースに近づいてはいたが、追い付くことはできなかった。無口になっていた子どもたちも、いつのまにか元気になり、目の前に広がる緑の茶畑の坂道を我先にと走っていく。
やがて、今回のゴールでバーベキュー会場となるこげ茶色の屋根の家が見えてきた。11時50分頃には、ロング、ミドル、ショートコースそれぞれの最終参加者もゴールイン。恒例のバーベキューが全員で始まった。ヤギの丸焼き、内臓のスープ、ソーセージ、カンクンや焼き芋、ふわふわの山崎パンなど、今回も種類は豊富で満足。子どもたちは、歩いた疲れもものともせず、プールで泳いだり、スイカ割りで大きな声を上げて笑っていた。大人も子どもも皆楽しい時間を過ごし、今回のウォーク及びバーベキューは無事終了した。
